ぎゅっと抱きしめる。
先日、父親との会話。
今日は長文です。
父は仕事をリタイアして随分経つが、
幸せな事に健康そのもの。
日々ゆったりした時間を過ごている。
仕事をしていた頃は早朝から深夜までバリバリ働いている背中を見ていたからか、私にはちょっと手持ち無沙汰にも見えていました。
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私「元気なうちに、無理なくお仕事やってみたら?」
父「もう、お父さんは歳だから毎日毎日働けないよ。笑」
私「そうなの?じゃぁ、気が向いた時にボランティアとかどう??」
父「ボランティアはやらない」
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誰に対しても優しくて、温厚な父が口調強めに言ってきました。
その理由を尋ねると…
隣町で地域のイベントがあり、父親と同世代の人がボランティアとして参加したそう。
そのイベントで小さな子供が、触ってはいけない物を触ろうとしていたので、ボランティアのオジさんが「触っちゃダメだよ」と注意をしたたら子供が泣いた。泣いた子供に気がつき、親が近寄ってきて。
親「なんでうちの子を泣かすんだ!」
オジさん「ただ、注意をしただけです。」
そこから大人同士の言い争いが続き、最終的には裁判沙汰に…。
親の主張は「あのイベント以来、子供は大人の大きな声を怖がるようになって、夜眠れなくなった。子供が可愛そう」とか。
地域のイベント関係者は、この件に一切関わらず、オジさんは全部自分で背負わないといけなくなったそうです。
前置きが長くなったけど。
父「ボランティアは善意で参加しても、
金銭は発生しないし、何かあったときに保証もしてくれない。ボランティアは軽い気持ちじゃできないんだよ。」
そう言いました。
確かに…。安易に提案した私も反省。
その後にふと思った事は、さっきの話に出た泣いていた子供の話。親の対応に違和感を覚えたけど、将来自分が子供を持つ立場になれたら、やっぱりオジさんに怒りをぶちまけちゃうのかな…
私「もし、お父さんが泣いていた子供のお父さんだったら、泣いている我が子を見つけたら、どうする?」
父「オジさんにすみません。と謝って。
その後、怖かったね。触らない様にしないとね。と言って。泣き止むまで、ぎゅっと抱きしめるよ」
即答。
私も泣いた時はきっと、そうやって育ててもらったんだな。と実感したひと言でした。
私は嬉しくて、その後、涙がポロポロこぼれました。
ぎゅっと抱きしめる。
温かいな。